毎日が実験である

中生新千本、播種。

種籾の説明書には1箱当たり150gとあった。100gでは1箱分にもならない筈だが、2箱播けた。丁寧にじっくりやってたら手の甲が日焼けした。下は筋播きと厚播きの比較実験。毎年実験でいつになったら最適解が得られるのやら。すぐ下の田んぼを作ってた爺さん曰く、「田んぼは1年に1回しか出来ねえから、おらまだ60回もやってねえ」、だから訊かれても教えられるような事はない、そうだ。生涯実験。

気がつけばNO繁期

昨日終わったナス科の鉢上げ。とりあえず覚えておく、という脳力がめっきり弱って品種の区別があやうい。

扁平パプリカ、ローザビアンカ、早生真黒茄子が自家採種、ハラペーニョ、コルノデトロがたねの森、ローマトマトは野口種苗。

風土の相性か、買った種は1年目の結果が良くない事が多い。通常は種採りを続けるうちにだんだん発芽率と初期生育が向上する。その後の生育は環境要因が大きいと見ている。

今日は自家小麦粉をイースト発酵で焼いてみた。小麦粉の味を見るにはライサワー種は風味が強いので。日中の気温が上がって長時間発酵法がしくじりやすい。過発酵気味。

水稲、中生新千本、浸種5日目で発根。計算が狂った。今年の計算も狂い始めた、と言うべきか。

春、ヤギを野に放つ

明け方は氷点下2℃。ヤギたちは小屋から出て、おびき寄せ用のちっぽけなおやつが入ったコンテナ目掛けて坂道を駆け下りてゆく。横っ跳びしながら。よく頑張ったなあ、俺達、ほぼ5カ月。小屋に入れるのも出すのも毎日、一大事だった。今日からまた冬まで、余っ程天気が悪くなければ夜も外で過ごしてもらう。

写真が暗いな。一昨日、3日、稲籾の温湯消毒。60℃6分。自家秋田小町1,2kg、のうけんから購入の中生新千本、こがねもち各100g。新千本は短稈多収耐肥性、こがねもちは長稈で多肥による倒伏注意、真逆の管理が求められる。さてどうしたもんか。

スプリングオニオン、クリスピーノレタス播種。

3月6日播種のナス科の苗の生存率が低い。いつも余って困るから丁度いいんだけど不安も大きい。

田んぼ、人は避け掘り、ヤギは除草。

ヤギの働きを労うためにフスマ4割のパンを焼いた。思ったより膨らまなかった。

世界株安か。また食品値上げか。イスラエルは今日もやりたい放題か。トランプのおかげで、世間が本丸合州国ドルボイコットに向かうことに期待している。

 

 

雪。パタポフ爺さんはタチヤナ・ペトロヴナが、、、

昼下りのヤギ小屋から真冬日の我が家を望む。今日は向こうの山が見えない。杉木立も14年で随分伸びた。測った訳では無いが倍ぐらいになった気がする。木のせいか。

雪が積もったら何となくパウストフスキーのСнегの冒頭を呟いてみる。

Старик Потапов умер,,,

ほぼ40年前の朗読テープ、まだ生きてるだろうか。デッキが死んでるから確かめられない。この頃はネットでいくつも動画が見られるけど、あの深みのある声とピアノ(ラフマニノフ?)の伴奏バージョンには出会えない。授業のテキストは子ども向けのリライトで所々端折られてたな。クリミヤの思い出が出てくる話。クリミヤといえば、『新しいソ連文学』というシリーズのある巻は、クリミヤばっかり出てくる短編集だった。保養地で書く作家が多かったのか。

今年初めて昼にも融けない雪。雪掻きと長い休憩で一日が終わった。パンは焼いたけど。

ソ連文学とくれば黒パンを焼きたかったところだが、酵母が間に合わなくて白パン。夕方の雪が思ったより積もり、お世話しそこねた捏粉が発酵過多、成型できずにボウルから直接型に転げ落とした。イースト&市販の粉は温度に敏感で、天然酵母&地粉の発酵と同じ条件だとあっという間にブクブク生地になる。水分も65bpで多かったか。入れたことの無い砂糖を大匙1杯入れたせいか。

普通のパンのいい香り。フレンチトーストにいいと思う。

「麦になれ!」byゲンの親父

予報では真冬日だったが昼頃は上着がいらない暖かさ。厳寒を見越して下3枚履きだったり、元田んぼの麦畑の排水路の泥上げをしていたせいでもある。気温がどれくらいだったのか確かめなかったが、昼メシを食いに帰った日陰の我が家は真冬であった。

立春明けの寒波に備えて先週、小麦、ライ麦の麦踏みをした。ここ数年、畑が乾かなくて踏んでなかった。

踏んだ麦はしっかり立ち上がっていた(ついでにタマネギも踏んでおいたが、こちらはまだ踏まれた時の姿勢)。

いつもライ麦が密生しがちなので、今年は条間80〜90cm、株間30cmの点播。除草しやすさを優先した。

条間にはルピナスを播く。ルピナスの根粒菌と緑肥効果で麦の収量が上がるという記事を読んだ事があって農協に相談したら、種苗屋はそんな話は知らないそうだ。どこで読んだのかも忘れてしまった。気の所為だったらどうしよう。

ルピナスの種はネットで買った。せいぜい2畝分しかないからコツコツ種採りして増やそう。

本日のブハンカ。ライサワー種、自家粉とツルヤの粉が半はん。粉挽かなくちゃ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ガザの停戦はまだ続いている。平和とは、かろうじて争いを抑え込んでいる状態をいう。鎮守。今度は西岸のホロコースト。UNRWAも直接標的にされている。加盟国が国連機関を武力攻撃する。なぜ国際社会は効果的な対応を取らないのか、取らないメリットが取るデメリットを上回る?つまりイスラエルに反対するとアメリカ合州国が攻めてくるということか。

バカバカしい真実もある。

 

 

ガザ停戦は本当か

朝氷点下8℃真冬日の2日間がこたえた。防寒仕様じゃない長靴でカチカチに凍った土(とヤギのウンコ)の上を歩いて、気合が足りないのが原因、が持論だった霜焼けができた。足らないのは備えだった。

一転、今日は暖かい陽ざし。真冬の記憶が飛んで気がついたら春になっていたみたいに。ヤギも猫もノンビリ日向ぼっこ。果樹の花芽が勘違いしないといいんだけど。

停戦合意が発表されてから案の定イスラエルの攻撃が激化、100人以上殺された。ネタニヤフの厚かましい顔と合意破棄の恫喝。

3時半に発効する筈が、6時過ぎにもまだ犠牲者が。

8時、ニュースもSNSも停戦の記事で一杯。停戦。侵略が休止して抵抗が手控えてるだけ。それでもビールくらい飲んでもいいかな、と思うかと思っていたけど、あんまり長いこと飲まなかったんで別に欲しいと思わない。

空にヒビが入ってるのを見つけてからもう20年以上経つ。正確に言うとヒビじゃなくて、パネルが1枚ズレてたんだけど。もちろんそんな事を言っても誰も信じないから俺も気の所為だと思うことにして事実、ほとんど忘れていた。

今日、山のあなたの空を見つめても美しい風景が在るばかり。でも目を閉じると、スタジオセット背景の板切れ一枚、かつてよりも不安定にゆらゆら揺れている。

隙間の向こうに見える世界がここよりマシなら、空なんぞ剥がれて落ちてこい。

正月元日何がめでたい

1月1日 晴れ −5/4

よく晴れて日向にいる分には暖かい1日。日陰以外は雪も融けてしまった。つまり、家の周りには結構残っている。

今年も特に正月らしい事はしない。おせちは全く興味が無いし、酒も飲まない。ただ、うっかり寝過ごして7時に目が覚めたらヤギはもうパドックにいた。ごめんなさい。

正月停戦などというものもなく、今日もガザには爆弾が雨あられ、一方的に殺されるパレスチナ市民。下手人はイスラエルだが、武器は合州国から、資金はEU、G7から流れ込み、中東諸国は漁夫の利をうかがう。

最初に血を見せた者が悪いのか?

冬が来たからといって春が近いわけでもない

12月6日 金 曇り時々晴れ -2/8℃

一昨日からヤギは夜間、小屋で寝ている。日の出の頃ヤギの小屋出しをする時に手袋が要る寒さになった。

今夜からは雪予報、雪支度が全く間に合わない。根雪にならないことを祈る。タイヤだけは昨日替えておいた。サンバーとハイゼットの軽トラだが、ジャッキアップのしやすさでは断然、前世紀の遺物のサンバーが上。

おっと、パンが焼き上がった。

今季初のストーブ焼き。昨季のライ麦酵母を冷蔵庫で7ヶ月寝かせた超熟種使用。もう起きないかと思ったが、乳酸発酵系のお漬物みたいな香りで力強く甦った。

日中、慌てて大根、人参の収穫。初期にシンクイムシに手を焼いた大根は平年並みも、去年作らなかった分うれしい。一方人参は、新芽が高温乾燥で枯れて播き直したらまた枯れて、残り少ない株を間引きなしで放任した結果、品種かと思うくらい小さく揃って40本ちょい。人参は梅雨が明ける前に根付かせるべし。画像サイズが大きくてアップできない。

ヤギも小屋に入って、雪も降って、今年の冬は冬らしい冬ってしつこく言われて(先月まで今年は暖冬って言ってたけど)、さて諦めて山国の寒い5ヶ月をなんとか暮らしてゆこう。

つまりそういうことだ。倫理ではなく、必然をもたらす関係を世界に求める事。考える前に飛び、飛びながら着地の心配をしろ。それとも大地とおさらばする覚悟があるか?

軽く寒波

11月20日 晴れ時々曇り -2/10℃

朝の気温は氷点下2℃。昨日は氷点下3℃。初霜で辺りは白っぽい風景。

暖冬予報を信じて(願望バイアス)小屋の準備に手を付けてなかったから、ヤギ一家、連夜の極寒空の下の野営。いやマイナス10度くらいはへいちゃらって家畜改良センターの人が言ってたしさ〜(言い訳)、、、

焚き火を囲んで寒さをしのぐヤギたち。みんなごめんね〜。

朝になったら3頭ほど焦げてる子が、、、

今度の寒波は底を打って、今夜は許容範囲かな。来月は小屋だからね。(おせーよ)

20日か、お姉ちゃん、お誕生日おめでとう。還暦だねえ。俺も歳を取るわけだ。

たまねぎ

11月14日(木)曇りのち晴れ

ようやく山の紅葉が進んできた。いつもなら落ち葉に紛れるジコボウはひと月以上前に、まだ青々とした汗ばむような林の中で顔を出していたが、もうとっくに姿を消している。キノコの出始める順番も場所も今年は混乱していると感じる。倒木も増えて。

小麦畑の奥に畝を立てて1回目の玉ねぎ定植。明科の農協直売所で買った100本800円の苗。聞いたことがなかった品種名は忘れた。中晩生だったか。仮り植えしてひと月も置いといたから少し黄化した。

昨年から深植えしている。春先に除草を兼ねて表土を掻き取る方式。教科書通りの適正植えだと寒波で凍み上がってしまう。この春は除草に手が回らず深植えのままだったせいか、割と縦長の小さい玉ねぎが多かった。間違って大きい玉ねぎが数個できることはあっても、大きく揃ってできた例がない。

11月も半ばの夜だというのに、ストーブもコタツも点けない。コタツはもう10年くらい電気を入れた記憶がない。その代わり猫か湯たんぽ、真冬は両方入るので十分暖かい。

蜂屋の干し柿。今年は実が大きい。

 

 

 

蝶のように舞えず、蜂のように働く。