もうとっくに来てたんだけど、改めて冬が来た。雪も降って。
昨日の朝もうっすらと積もって昼には融けたんだけど、今日は消えない。
裏庭には4羽鶏がいるんだけど見えない。
昨日昼過ぎの晴れ間のうちに少し薪割りしといたのがせめての慰め。まだ全然足りないけど。NO作業もだんだん出来ることが減ってくる。畑は大根とカブ、高菜の収穫、田んぼは水路の増し掘りをとっとと終わらせて水を張る予定なんだけど、、、苗代には刈り草をどっさり入れて草除けにした心算が、保温効果か、スズメノテッポウがごっそり生えてしまった。来年も苦労しそうだ。
遅まきながら種採りもボチボチ。
ズッキーニ、ココゼリ。8月に着果して放置、10月末に採ってからまた放置していたけど、全然腐らない。試しに食べてみたけど何の味もしない繊維の塊だった。
これはトマトフルーツピーマン。これ美味い。肉厚、パプリカみたいな甘味。扁平で安定するから肉詰めがきれいに出来る。移住後めきめきと料理の腕を挙げ続ける生き物係さん作、自家製全粒粉(南部)のドーナツ添え。手違いで米粒が混じっているけどそれがまたプチプチして美味しい。
明日は全村一斉野鼠駆除の日。ヤソ駆除、という。この時期、農協では「ヤソジオン」という毒薬のセールが行われている。うちでは今でも鼠退治は猫がする。毎年この時期、毒を喰わされた鼠を猫が喰ってしまわないか、ハラハラする。
鼠に限らず特定の種が増えるのは自然界のバランスの崩れの現われだと思っている。農村で言えば、農(毒)薬で天敵が激減するとか、単一栽培の結果それを餌にする単一の動物虫類が爆発的に増えるとか。
今年の春、マイマイガの毛虫が大発生した時、麦畑で毛虫取りをしていたら地元の老人が通りすがり、
「毛虫も増えるわけだよ、鳥の聲が全然聞こえねえだもの、あのピーチクうるせえ小鳥がよ。朝から晩までひっきりなしに毛虫を雛のところに運んでた鳥が、全然いなくなっちゃったんだもの。農薬撒き過ぎで、みんな死んじまっただよ。」
と言っていた。語尾の「~ただよ」は『母さんの歌』でも有名だが、かつて或る評論家がロシア文学に頻繁に登場する「~ただよ」「~でごぜえますだ」という農民の語り口を、どこにも存在しない似非方言だと腐していたのを読んだ事があった。彼は長野県を訪れたことが無かったのだろうか。いや話が逸れちまっただよ。
農業への関心が高まっているという話をよく聞く。「農」への憧れは、ゴルジNO場のスローガンではないけれど(いやスローガンなんだけど)、「NO」=NO農薬、NO化学肥料、NO機械、NOモノカルチャーに向かう一方、「業」への関心は大企業の乱入を軸にした合理化、営利収益の増加とか、遺伝子操作作物の実用化とか、いかに金を儲け(て知ってか知らずか胴元にゴッソリ上がりを献納す)るかに収斂する。
今回の選挙ではTPPの話が聞こえてこない。人間の数の上からは反対している人の方が多いと思うんだけれど、元祖TPP推進の民主党、現旗振りの自民党が、無いものとして扱うのは当たり前として、共産党の反対にも農協ヨイショ以上の本気を感じない。といっても、選択肢は共産党以外ないので仕方がない。
大体、国政選挙は資金のある政党がバックについていないと立候補も出来ない仕組みだよな。金があったとしても、今回みたいなドタバタ解散総選挙ってやり方(今回に限らず常道化している)だって、普通に働いてる人は仕事の都合で立てないだろう。政治屋の内輪のイベントだよ。解散は年度末、くらいの縛りは必要なんじゃないか。あと供託金!庶民の味方を標榜する共産党は供託金制度にしっかり反対してもらいたい。供託金集まってるぞー、みたいな選挙活動経過報告出してるから無理かな。まあ、とりあえず今回は頑張って欲しい。
いや結局話が逸れっぱなしだな。それもちっちゃく。
今夜も反省を火にくべるか。