秋雨に物思うとや目を伏せて
君のまつ毛は長くなりなむ
年齢と共に長くなるのはむしろ眉毛の方で、逆さ眉毛が目に入りそうな今日此頃はカラカラの夏の後のシケシケの秋。麦畑を起こすタイミングを失いっぱなし。
初夏からつい最近まで暑い暑いと言って畑の生りが悪いのはみんな異常気象の所為にしてもうしょうがねーじゃんかと開き直っていたが盆過ぎからナスもピーマンも自給用には間に合う程度出来たしカボチャも美味い。トマトは苗を立てたものは全滅、自生え株が頑張ってくれて助かった。豆は昨年に続いて不作、ジャガイモなどは種イモと収穫がほぼ同じ(KYOKOさんのおイモはまあまあ穫れて朝食は毎日黒パンとジャガイモ)、の中で、米はよく穫れた。

稲刈りは9月21~24日、脱穀が10月10日。糯とアキタコマチはもう1週間早く刈ってもよかったが、関西の酒米中生新千本が当地では晩生で足を引っ張った。刈取りも3日遅い(もう4〜5日待ってもよかった)。同じ田んぼに3種類は実験農場ならでは或いは酔狂であった。実験農場といえば、中学校の地図帳の北海道には「パイロットファーム」とか「てんさい」という地名がいっぱいあって少年の心に憧れを掻き立てたものである。
さて収穫は推定160kg。新千本は40kg、100gの籾からよく育ってくれた。一本植ならもう少し穫れたかも、とは今だから言える。植える時は、育たなかったらどうしようと、つい多めに苗を抓み取るのである。
早く食べてみたい。




















