春まで堪え忍ぶ日々の暮らしについて

2月10日(土) -8/10℃ 晴れ

昨日の日暮れ時、暖かい風が吹いたような気がした。雪を被った杉木立の隙間をこっそり春がすり抜けたんじゃないかな。

で、今朝は氷点下8℃。仕方ない、いつも通りの季節なら今頃からが厳冬だもの。いつも通りということはもうないのだけれど。
久しぶりに明るい朝。木々に隠れて見えないけど山裾からは日が昇っている。ヤギたちは小屋の扉が開けば、どんなに寒くても放牧場に走ってゆく。

これは6日の大雪の朝。去年と、今年もこの日までほとんど積もらなかった。久し振りの終日雪掻きで今頃になって全身倦怠感。

 

今日の朝食は(も)黒パンとじゃがいも、赤大豆ペースト。

食後はグズグズとストーブの前に張り付いて、しょうがなく仕事に掛かる頃には10時を回っている。

午后、ふたりで細川の放牧地のクヌギを一本伐る。傷のないところはキノコの原木、太いところは薪、小枝はヤギのご飯と、全く余すとこがない。ありがたいもんだ。

木を伐るのにはものすごく時間をかける。野菜の収穫もそうだけど、効率を追いかければ仕事の楽しみは置いてけぼりになる。喜びを勘定するようになったらおしまいだ。山菜きのこ獲りの時は別人格に憑依されるのだけれど。

日暮れ前には氷点下。ストーブが活躍する時節はパン焼きが夜の仕事。

ライ麦、小麦半々。ライスタータ50g、粉425g、水275cc、塩6g。250℃で35分。スタータとライ麦粉で24時間発酵、塩と小麦粉足して8時間発酵。

塩だけは自給できない。南信には塩鉱があったらしいがリニアの工事でだめになったかもしれない。

築78年の民家、土壁がそろそろヤバい。正月の地震でひび割れが増えた。屋根と壁さえあれば、とよく言うが(言うよね?)、我が家は屋根と壁と床がジワジワと崩壊しつつある。今年はなんとかしよう。