今年は旱魃

雨が、何としても降らない。7月の梅雨明けから、土砂降りは3回くらい、あとはシャツが濡れてもすぐ乾く程度が数回。毎日カミナリはゴロゴロ聞こえるし、山のあなたの空近く入道雲はニョキニョキのびるが周縁の山を越えない。まるで結界が張られているように迂回して消えてしまう。

暑くてオレも死ぬ。虫除けに焚き火のオキ混じりの灰の上で寝る。

8月頭に葉物野菜の種を播いて育苗していたが、暑さと畑の乾き過ぎで定植の好機を逃し続け。この数日、仕方なくジョロで潅水しながら植え付ける。毎日カンカン照りで暑くてしおれる。直播したビートはほぼ消えた。

右白菜野崎早生、左キャベツフィルダークラウト。キャベツは拳より大きくなった例がない。ピンボケだが、心象風景をよく映し出している。

簡単な柵で囲ってあるこの畑、今年初めてトマトに囓られ害が出ている。柵から伸び出したかぼちゃの葉っぱも食われた。獣が増えた、という声をよく聞くが、田畑に山に立ち働いて獣を遠ざけていたNO民が減ったのである。山際の農地はまっ先に耕作不適とされて。獣たちは物理法則に従うかのように振る舞っているにすぎない。押さば引け、引かば押せ。