新しい命について

2020年4月23日(木)晴れ時々曇り -2.9/14℃

もう我慢できない氷点下の朝。我慢しようがしまいが氷点下。3月初旬が比較的暖かく、育苗も順調に進んでいたのに、後半から今に至るまで気温が上がらず、ひたすら耐える苗たち。少し犠牲者も出た。夜は家に入れている。それでも今朝は室温3℃。非常に厳しい。

18日、土曜日の朝、ヤギのヤーが出産。今回は3頭。

当日の夜。かたまって眠る。

今年の出産の経過について、簡単に記す。

交配日から150日後と計算して予定日は4月15日だった。15日からなるべくヤーにくっついて歩いた。

15、16日、産む気配あまりなく、食欲旺盛。

17日、乳房がにわかに膨らみ、産む気配濃厚、にしては食欲変わらず旺盛。産道出口、外陰部が少し出っ張ってきているように見える。時折呼吸が荒くなる。午後、出産前後に特有の甘酸っぱい匂いのおしっこ。が、そのまま日没を迎える。心配だったが、夜中には産まない、と信じて寝る。

18日、朝5時、うすぷんが常ならぬ鳴き方で外出要求。普段、あと5分、と言って30分くらい起きない生き物係りさんがガバと跳ね起き、(少しよろけながら)産むよ!と宣言する。

産室の納屋に駆けつけると、ヤーのお腹の膨らみが下垂して、背中側から見るとげっそり頬のこけた顔のよう。外陰部が出っ張ったり引っ込んだりを繰り返す。立ったり座ったり。自分のおしっこの匂いを嗅いでフレーメン。分娩が始まらない時はホルモン剤を使うらしいが、おしっこの匂いに同じような効果があるのだろうか。

*やがて羊膜が見え出し、引っ込む。少し出ては引っ込む。昔の大リーガーの風船ガムのようだ。4回目か5回目、羊膜の中に脚のようなものが見える。介助するべきか否か迷う。生き物係りさんは見守ろうと言う。またしばらく出たり引っ込んだりを繰り返し、とうとう脚の上に顔が見えた。ヤーが立ち上がっていきむ。羊膜ごと出てきた。羊膜ごと産み落とした!子ヤギを舐めながら羊膜を食べる。*

*~*、繰り返し。2頭目はデカい。羊膜が破けないので手で破く。

*~*、繰り返し。ヤーが疲れている様子だったので、3頭目は引っ張って介助。やや小ぶり。

今年の子ヤギはあんまり鳴かない。女、男、男。

しばらくして大小の水風船のような後産が出てきた。3頭分だからか、すごく沢山出た。何回か出たが、出る度にヤーが自分で食べる。後産が際限なく出続けて途切れる気配がないので、最後は手で引っ張った。コラーゲンっぽいしなやかな物質。かなり強く引いても抵抗が大きくて綱引き状態に。引っ張りながら、このまま子宮が出てきてしまったらどうしよう、と不安になるが、5分くらい頑張っていたら、するりと抜けた。

朝駆けつけた後に第一破水を見なかったから、もしかすると夜中から陣痛で苦しんでいたのかも知れない。

ヤー、頑張ったね。

 

翌日にはもうお散歩。

くにゅとの遭遇。

今朝の搾乳。うまく吸えない子がいるので、哺乳瓶で人工哺乳。人間用にも少しだけ頂きました。

子ヤギは土を喰う。、、、いいの?

お母さん、早くおっぱい作ってー。

ヤー、頑張ってね。

 

俺もちょっと頑張った。(ギー)