日替わり天気

2020年3月16日 晴れのち雪 -4.4/℃

時ならぬ雪のように感じてしまった一昨日の、実は恒例の3月のかみ雪も数㎝積もったけれど昨日一日であらかた融けた。今日は予報に反して朝からいい天気かと思っていたら急に豪雪、30分足らずで見渡す限り真っ白になった。

以前、図書館で借りた江戸期麻績宿の役人の日記、寒い季節にはしばしば「朝はあてあり」という記述があった。「はあて」は「疾風、ハヤテ」の音便で、雪交じりの強風を群馬辺りでこういうそうだ。長野県人の図書館司書さんたちも聞かない言い方らしい。各種辞書にあたっても項目がなく、まさかのウェブ検索で一発ヒットした。たまにあなどれない。といっても、結果の真偽を判定する能力がこちらになければ、検索頼みを続ける限り、知識の多くの部分がウェブ上での経験知ということになり、やがて世間ではウェブ知識同士が出会ってやあどうもと握手するような事態になるだろう。この頃は握手も忌み嫌われるらしいが。

「はあて」に関しては鵜呑である。それ以来、風と共に雪がちらつくと、「はあてあり」とつぶやく癖が付いた。今朝も「はあてあり」と外を眺めていたら、見る間に雪景色、降りやむ様子も予報もない。こういうのもはあてというのだろうか、はあて(これは洒落です)。

冬期のヤギ小屋。片付ける速さが散らかる速さに追いつかない。この中にいると(外から見ても)エントロピーは絶対に増大する、ということが身に凍みて判る。

生き物係りさん、雪掻きのついでに猫叩き。日暮れ直前の雪掻きは危険です。翌朝、ツルツルに滑った。

3月17日 晴れ -8.9/12.9℃

明け方の短時間だったと思うが、3月にはあり得ない冷え込み。今週は冷え込みが続く予報だったので、14日から、ヤギは夜間再び小屋に入れている。7時少し前にヤギをパドックへ。もう少しだけ、朝のヤギ小屋掃除を頑張ろう。それにしてもヤギも猫も、よく裸足に裸で平気だな。こっちは靴下2枚重ね、服は上下とも4枚重ねでも震えてるのに。人間は弱いね(ロビンソン・クルーソーは強かったか?寒さに震える描写はあったっけ?そもそも内容をほとんど覚えてないな。階級制度への嫌悪の印象だけで)。
昨日の雪が無かったら樹木の新芽、野菜の越冬株は相当被害を蒙っていただろう。今年はそれほど運が悪いわけでもなさそうだ。今のところ。

3月18日 晴れ -0.5/℃

数年前からモデムの調子が悪く、繋がったり繋がらなかったり、ウェブ上の作業に著しいストレスを感じている。昭和のやり方でモデムをふったり軽くたたいたりすると繋がることが多かったが、ここ数カ月、繋がらないことが当たり前になっている。それでNO作業日誌も滞りがち、とは言い訳。

今日、ソフトバンクのテクニカルサポートセンターに電話してみた。以前、しばらくお待ちください、と言われてさんざん待たされた挙句、後ほどおかけなおし下さい、とはねられたことがあって、かなりめんどくさい気持ちがあった。ところが今回はトントン拍子、2分ほどで「モデム交換、2~3日後にお届けします」と落着(手続きだけは)。いずれにせよ、そう簡単には生身の人間とは話が出来ないようになっている。こちらの困り事が想定問答集に収まっていてラッキーだった、と思う反面、チャート式にあしらわれて癪な気もする。俺の中のモンスターがそう言っている。その数分後、突然モデムが復活、ネットが繋がり、念のためソフトバンクのネット環境についてしばらく閲覧、ソフトバンクのサイトを閉じたらその瞬間にダウン。おいおい、本当かよ。陰謀論が頭に渦巻くのを抑えられない。

俺の中ばかりでなくともモンスターはいる、というより、人は基本的にモンスターであり、その集合意識の抑圧がたまに、或る運の悪い個人、スケイプゴートの肉体を借りて暴発する、この頃我々が学んだ仕組みでいえば、「ベント」が行われるのだろう。社会のあり方を変えなくて済むように。その後始末としての国家の仕事は、「責任者個人の抹消」で済むのか。もしも、私たちがモンスターであることを容認できないならば、相当な手間と費用をかけて、費用をかけるばかりでなく、黙っていれば入って来る筈の稼ぎをみすみすふいにしてでも、今現在当たりまえと思っている社会のありよう、個々人の意識のありよう ───天皇制から親子の関係、わたしとあなたがいるしくみ、までを疑い直す必要がある。それがモンスター性を削ぎ落とす(たぶん無理)試みにつながるものなのか、性悪説を前提に人の皮をきっちりと被り直す努力なのか。

倫理と言うものを、具体的に生活の上に展開して見せること。どんな神様も招請することなく。

自分のあずかり知らないところでたまにガス抜きしてもらったほうが楽か。

3月25日 晴れ -6.4/たぶん暖かい℃

年中発情するようになってしまったミミがギーを挑発するので、電柵で仕切られただけの雌雄境界は週に1、2度役に立たない。まさかの近親交配。夏の出産?わーい♪

モデムを交換して、やや接続が改善された。それでもたまに切れる。フォームデータやフェイスブックのお知らせを入力し終わって送信、とかいうタイミングで。いまいち信頼できないので、ここも繋がるときに更新しておこう。

備忘 3/24
温湯消毒、塩水選。うるち1.2㎏、白黒モチ各600g。
あきたこまち 60℃10min
もち 60℃7min。
塩水は水 1.2Lに塩320g。卵が横向きに浮いた。

今回はモキのストーブの上でアルマイトの大鍋使用。お風呂よりも、寸胴+コンロよりも温度管理が楽だった。600gの網袋ふたつでは一度さし湯が必要だったが、袋ひとつなら火加減も変えずにおよそ15分、きっかり60℃を保った。あらかじめ、種籾をストーブ前の暖いところで人肌くらいに予熱しておいたのが良かったかもしれない。
塩水選は、塩をもったいながって総容量を絞ったせいで、とても時間が掛かった。時間は掛かったが、少量の水でも何とかなる。だんだん薄まるのは避けられないが。最後、一番塩分濃度が低いはずの朝紫が一番浮いた。出来が悪いのか、特性なのかはよく判らない。

ナス科の育苗の事など

2020年3月11日 晴れ -1/12℃

雪が積もらない冬だったから雪融けもない。心躍らせる太鼓のリズムもラッパの響きもなく、さあ受け取れと迫られもせず、喜んで取りに行くでもなく、しれっと春。それでもフキノトウは少し採ったけど。

厳しい冷え込みもないのでこの数日、ヤギたちは夜間も屋外放牧。雨避けのシートを手直ししたら早速手厳しい点検を受ける。朝までもつかな。

畑のNO作業もぼつぼつ始まっている。

先週麦踏みと麦畑の排水路堀り。掘ってる途中で畦シートが出土して中断。

今月3日、ナス科の芽出し。ポケット催芽は袋がむやみに増えて煩雑だったから、20㎝位のタッパーでいっぺんに7種、猫用の湯たんぽの熱を利用。トマトだけ小袋で2種。品目は、

トマト:サンマルツァーノ(推定)、ブラジルクック、
ナ ス:真黒、小布施丸、
トマトフルーツピーマン、品種不詳のピーマン2種、
タカノツメ、シシトウ。
ナス、ピーマンと一緒に育てるとトマトには暑いのか、発根も発芽も早かった。

品種不詳とか推定というのは、種採り過程で己の記憶力を過信してラベルを付けなかったものたち。さっぱり判らなくなった。ともあれ、長い長い育苗期間が始まった。

一昨日、コッレヴェルデ農園の育苗ハウスを見せてもらったら、キャベツなどアブラナ科の双葉がいっぱい育っていた。そうか、春もキャベツ播いていいんだ、というかナス科より先に播いていいのか、と思うとそわそわして、野口種苗で13種ほど注文してしまった。播き切れるのかよ。

2週間ほど前にエンドウを播いた。忘れないうちに記録しておく。

自分がこんなに忘れっぽくなるとは思わなかった。夜も更けたけれど、少し黙祷。