2015年11月24日(火) 天気 晴れ夕方曇り 気温 6/15℃
久しぶりの青空。晴れたらやろうと思っていた事がどっさりあった筈だが、いざ晴れると思い出せない。マリーゴールドの種採りが遅れて発芽したり、カビてしまったり。空地マリーゴールド畑化計画が危うい。アマランサスももうひと押し、熟しきらない。この気温ではもう手を打った方がいいか。とりあえず、人参を半分掘ることにする。
自家用にはたくさん穫れた。無農薬人参、東京ではとんでもない値段が付いてたよな。いやそんなこと思い出したらこの喜びが台無しだ。ただ喜ぼう。傍からは見えない笑顔もあるんだなあ。間引きをさぼったから小さいのがやたらに出てきて後の手間が掛かりそうだ。裂根が1本だけだったから、ちょっと掘るのも早かったのかもしれない。同じ畑の中でも水はけが違い、高畝気味のところが良かったようだ。
掘ってから念のため指南書(『金子さんちの有機家庭菜園』『これならできる自然菜園』)を見ると、食べる分だけその都度収穫しろと書いてある。全部掘るのは種採り用に母本選抜が必要だからだ。分かっていたけどちょっと焦った。近交弱勢を避けるために最低15本選ばなければいけないらしいが、そんなに取ると食べる分の形のいいのがあんまり残らないから10本にしておいた。去年は5本だから長足の進歩だ。
夕方、一天俄かに掻き曇り、突風を伴って屋根のすぐ上を薄い雲が飛ぶ。さらに上空高いところにある条雲は動かない。不思議な天気。ちょっと怖かった。山暮らし、天気の具合によって身の危険を感じる。都会生活でも得体のしれない不安はあったが、今は危険はしばしば具体的且つ現実的だ。
夕食の支度をしていると、生き物係さんが、「おやつ、先に半分食べたよ」と菓子パンをくれた。自然の恵みがどうこうと言っても、たまに安くて体に悪そうなものを食べないではいられないらしい。俺もそうだけど。添加物と味の素がソウル・テイストの昭和40年代生まれ。その合成グルタミン酸、この頃は遺伝子組み換えした植物病原体(Pantoea ananatis、稲や玉葱に影響する細菌。「人に対しては」それほど害はないらしい。)に作らせるそうな。遺伝子組み換えは種苗会社の問題だとボンヤリ考えていたら、日本の食品産業の根幹が既に関わっている。後戻りは至難の業。二酸化炭素排出量減らそう、と言いつつ国産ジェット機の開発で大喜びしてる国、、、。
まあ、トランス脂肪酸でも食べて脳ミソ落ち着けよう。ほんとはコンビニもスーパーもない所に住んでた方が幸せなのかもな。現実的じゃないけどそれは本当のことだろう。本当のことには近づいていった方がいい。
それで、俺の分も半分食べてあったからといって腹も立たない。