朝食に見る今年の日常 1月

去年ライ麦が全く穫れなかったので、年末に富澤商店でライ麦粉を5kg買った。鳥越製粉のヴァンガーラント。舌触りの好みでは中挽きまたは粗挽きだけど、これはふくらみやすいから小麦粉に混ぜて使うのにはいいかもしれない。

という訳で、うちでは今年は毎朝手作りライ麦パンを食べている。

1月2日、生き物係さん作、ライ麦入りブロートヒェン、キャベツとジャガイモ。基本的に丸パンとおかずは生き物係さんが作っている。

1月7日、ライ麦パン。ローフ型を使うのは私の手によるもの。ブドウ酵母。やや生焼け。

でも底は黒い猫、だあだ。

8日、黒パンとジャガイモとソーセージ炒めチーズ掛け。

10日、黒パン2種類とソーセージとキャベツ。

11日、黒パンとキャベツとジャガイモと栗豆。

生き物係さん作、バースデイケーキ。パチパチ。

13日、黒パンと栗豆。ヤギのうんこに少し似ている。

14日、黒パンとジャガイモのオムレツ。生き物係さんの丸パンはトースターで、私のローフはこのストーブに型を突っ込んで焼く。

15日、黒パンとソーセージとジャガイモ。

16日、ライ麦ちょっぴりパンとジャガイモ。

18日、今日は蕎麦でも挽いてみようか。玄蕎麦は地元「薬師会」から頂いた物。調整方法手探りで500gに2時間。

20日、左のフライパンには頂き物のレバーケーゼ。名古屋のドイツ仕込みマイスター作。うまい。

21日、黒パンとマイスター腸詰とジャガイモ。ドイツっぽい。

22日、表面にオートミール。大麦使うレシピの応用。

24日、丸パンはサフ、ローフはライサワー種を使っている。

27日、黒パンと腸詰とキャベツ。こりゃコーヒーじゃないだろ。

28日、黒パンとレバーペーストとジャガイモ。ヒラタケのしょうゆ漬けがジャガイモに合う。

31日、蕎麦粉のスターターを使ったピザ。

1月は黒パンとジャガイモばっかり食べてたなあ(朝は)。

異常気象とマムシと麦とかめとうさぎとベラルーシについて

2020年11月18日 晴れ

暖かい一日。昼間は日差しがまぶしく、暑いとさえ感じた。11月上旬は氷点下の朝、10日前からはひと月前の気温。寒波をしのいだ蜂が飛び、カエルが土から這い出す。優しい情景の裏で何が起こっているんだろう。大根、カブ、ビートのためにはこの暖かさが続いてくれるのはありがたいけれど。

10日前、一部収穫した大根

引っこ抜いて置いといた大根の葉の中にマムシに似た生き物がまぎれている。シマヘビも子どもはマムシのような模様だと聞いたことがあるがさて、こいつは。

この反応は、マムちゃんかな?

今年は5回くらい、小さいマムシに遭遇した。どれも稲刈りシーズン後だから、子マムシが生まれる時期でもないんじゃないかと思う。今のところ咬まれなくてよかった。

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麦播き。

小麦は南部と品種不明の2種類。播種は10月末。今年はズク出してたくさんの南北畝。手前の2間ほどはどうにも水が引かないので麦はやめておいた。里芋とか。

元田んぼの畑、2年前に初めて起こしてから、年々粘土っぽくなる気がする。下層に沈んでいた粘土を掘り起こしちゃったのかもしれない。今年は水はけ改善に北側(後ろ側)に水路を掘った。頑張って深堀りしたら、水田時代の排水口よりも深くなった。雨が続けば排水しきらないという事だ。まあ仕方がない。そのうちなんとかしよう。

こっちはライ麦。11月8日播種。野口種苗の種から自家採種10年目のものと品種不明の2種類。昨年は完全に失敗したので気合を入れて新規播き直し。でも失敗したせいで種が足りない。畑の半分も播けなかった。

ここも元田んぼで、除草を怠けるとあっというまに湿原性雑草に覆い尽くされる。昨年はライ麦の春播きを試して全滅した。排水路を整備していないのでこれからの課題。下の画像は播種から10日、今日の様子。

近寄るといくらか生えてるんだけどね。

この前の土曜日、今春開業する予定だった友人のパンとおやつのカフェ「かめとうさぎ」が聖高原駅前にオープンした。一昨年あたりから村内は飲食店開業ブームで、定食屋やらカフェやら3軒も続けざまにオープンしている。一応、すべて一度は行ってみたけど、やっと真打ち登場、という感じ。コロナ自粛がなかったら群衆が押し寄せて大変な騒ぎになるとこだった。

NO場の小麦ライ麦ディンケル小麦、野菜も「かめとうさぎ(店名、「かめとうさぎとやぎとねこ」のほうがいいんじゃない、と提案したらスルーされた。)」で使ってもらう予定。できなかったらそれまでよ、と自由NO民の誇りに満ちていたイキアタリバッタリコンタクトインプロな暮らしももはや、今までよりは少しNO作物の出来映えを気に病むことになりそうだ。お店の情報はフェイスブックにあるような気がするね。

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ベラルーシの抗議デモが100日を超えたそうだ。ミンスクの新聞社『Народная Воля』のwebの映像では、少し前から「治安部隊」の中に、ジーパンだのジャージだのの上から防弾チョッキを付けて装備一式を腰に巻き、ヘルメットの代わりに黒いキャップをかぶった奴が混じっている。「警官」ということになってるけど、どうみても寄せ集めの志願者だろう。数日前、この新聞社に治安部隊が押し入って刷り立ての新聞を押収したらしいが、今度は印刷所(モスクワ)が契約を反故にしたという。電子版はまだ見られる。

しかし、機械翻訳は恐ろしく進歩した。いつかころりと騙されるんじゃないかと心配している。ロシア語読めるようになりたいと思って、もう30年近く経つ。もちろん、まだ読めない。

秋深し。それも突然。

2020年10月26日 晴れ 3/18℃

「秋らしい陽気が長続きしねえだもん、椎茸作ってるしょうなんほー、諦めちゃってせ。」

筑北村坂井の直売所「まんだらの庄」で聞いた話。「しょうなんほー」は「しょう(人たち)なんかはさー」の意。「椎茸を作っている人たちなどは諦めてしまっている事よのう」

猛暑の後は長雨、やっと「秋」になったと思ったら朝晩初冬のような冷え込み。平均気温はデータの上では平年より少し暖かいそうだが、最低気温は平年値より低い。平均気温、体感とはかなりズレがある。昨日の朝は、軽トラのシートに溜まった雨水が薄く凍っていた。

ベラルーシの状況、「ベラルーシの部屋ブログ」 に詳しい。マスコミの報道はとても少ない。ドラフト会議は大見出しでつたえるのに。記事にするには生贄の血が足りないって事か。

ルカシェンコはジャガイモと乳牛を愛する大統領だそうだが、「権力と金」は「ジャガイモと乳牛」に似合わない(ホクレン幹部はそう思わないだろうけど)。でもね、金が十分にあるから、より純粋に農業を愛せるのかも知れないな。ジャガイモの山を見ても金のことを考えなくていいんだから。もちろん俺だってNO作業の最中は金のことなんか考えない(誰だってそうだろう)。けれど収穫物を前に、収入の計算を全くしないで済ますという事はありえない。王様になってNO作業したいな、馬鹿のイワンみたいに。それとも金の要らない世界になれば、、、。

いや脱線した。自由と尊厳を彼らに。

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通信問題のその後の顛末。

携帯とPCをつなぐコードが規格違いだった件。再び片道45分ドライブしてauショップに行ったね。さあ携帯に挿し込めるコードと取り換えてくれるのかと思いきや、当該規格のコードはありませんので、変換アダプタを追加で買ってくれという。なんか、山奥の爺さんだと思って馬鹿にしてるのかなあ。いやいや、この末端の非正規労働者に腹を立てても仕方ない。ぎこちなくにこやかにコード自体を返品した。のちに、セブンイレブンでさえ当該規格のコードを置いていることがわかった。まだ買ってないけど。

新しい携帯が自宅周辺で使い物にならない件。今月初旬、電波サポート24の調査員という人間がやって来た。専用の計測装置で電波状況を調べてくれるんだろう、イメージでは昔の肩掛け式携帯電話みたいなやつ。と思いきや、慇懃な前口上の後、ポケットからスマホ(俺には彼個人のスマホに見えた)を取り出すと、うちの周りをしばらく歩いて、私のスマホ(やっぱりあんたのスマホでしたか)は全くアンテナ立ちませんね、と嬉しそうに言う。俺のアンテナは一本立ってた。レピータ、ダメなんですか、と訊くと、ちょっと効果が期待できないので、、、。それでおしまい。レピータを貸してもらえるかどうかは、調査員の恣意的判断に委ねられているといってよい。

畑に出ればつながるんだし、まあいいか。親を含むおじいさんおばあさんからの危急の連絡に備えるため、という機種変更のそもそもの目的は全然果たせないんだけど。スガソーリがみんなに好かれようと思って携帯料金下げさせると言ってる。高い料金下げてもしょうがない。税収落ちるぞ。やるなら最低維持費を下げてくれ。デジタル化とかいって緊急時の必須インフラになるような道具なんだから、すべての国民が負担なく使えなけりゃだめだろうよ。非国民は蚊帳の外か。

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明日からしばらく晴れ予報。麦播く人になりましょ。

山間地の通信問題について

2020年9月20日 晴れ時々曇り 15/23℃

CDMA1の電波が弱くて家の中では携帯がものすごく繋がりにくかった(元々この辺はauとドコモが繋がりにくい)。たぶん15年くらい使っていた機種で、電池も寿命を迎えて少し膨らんでいた。もうどこでも手に入らない。いつ壊れても不思議ではない状態が続いていた。当初は、この携帯が壊れたら携帯持つのをやめてしまおう、と考えていた。

のだが、両親もとっくに後期高齢者だし、山村でも重要な用件で携帯に連絡をよこす人が意外に多く「携帯を持っていないせいで死に目に会えなくなるかもしれない人」のリストが増える今日この頃、節を曲げて新しい携帯に機種変更した(スマホは選択肢になかった)。

一番近いauショップまで車で45分かかるので、オンラインショップで手続きをした。最終決定ボタンを押したら「予期せぬエラー」でやり直し、という責め苦を二度も味わいつつ(他のサイトでも珍しい事ではない)、ショップに出かける手間と時間を考えたらまだましだろう、となんとか新機種購入までこぎつけた。通話品質の大幅な改善、という触れ込みの、4G LTE、という規格。これが全然つながりません。

屋内で圏外マークは想定内。屋外でも圏外、これは想定外(お、ラップみたいな脚韻!)。

仕方がないのでサポートセンターに電話した。概略、以下のようなやり取り。

「圏外マークが消えなくて初期設定ができないんですけど」
「ICカードの向きは合ってますか?」
「何回も確かめました」
「再起動すると改善する場合があります」
「何回もやってみました」
「そうするとICカードか携帯本体の不具合の可能性がありますので、一度ショップで見てもらって下さい」
「ショップ?他に方法はないんですか」
「ないですね」
「、、、参考までに、3Gより4Gの方が入りにくいなんてことはあり得ますか?」
「通信方式が全く別物なので、エリアによりますが、3Gは入るけど4Gは入らないという事は、あり得ます」

新しいものが優れているわけではない。新しいものが、より企業に利益をもたらす、それだけのことだ。

仕方がないので穂高のauショップに行った。

店内では何故かスタッフ全員ハッピを着ている。襟には企業名ではなく「御祭禮」の文字。コロナのせいか客よりもスタッフの人数が多い。来店予約を求められる理由が分からない。状況から見れば薄ら寒いはずの店内でほば全員女性のスタッフの振る舞いは明るい。

「本日は故障のご相談ということですが、どういった内容でしょうか」
「いや圏外マークが消えなくて初期設定もできなくて。家の外にも持って行って試したんだけどダメだった」
「本体を拝見してよろしいですか、、、アンテナ、立ってますね、、、」
「え、ほんと?じゃ、うちが電波届かないだけってことか、、、初期設定してみますね」

ダイヤル111発信、成功。

「今、設定終了しましたね」
「ということは、こちらでやっていただくことはもうないですね?」
「はい、ありません。電波の問題に関しましては、この携帯から157にかけていただくと担当部署につながります」
「なんとか24だね。ありがとう」

ということで、せっかくお店に来たのでパソコンとの接続用のUSBコードを買った。

せっかく街場に来たので作業着や日用品の買い物も済ませる。穂高の西友の裏に「ペイサー樹 nojiri」というお菓子屋さんを発見。つい扉を開けたくなるような雰囲気のかわいらしいお店。ザッハトルテとナポレオンパイを買って帰る。このような贅沢はあまりしない習わしであるので、少し動揺する。

家に着いて早速買ってきたコードを開封する。マイクロUSBと通常のUSBをつなぐコードとACアダプタ。携帯本体のおまけに充電用コードがついてたけど、はじめからこっちを付けてくれれば余計な出費がないのに。

俺たちのムダな出費が、より企業に利益をもたらす。

夕食後、買ってきたおやつを食べる。期待以上においしい。ホイップクリームうまい!またあのお店行きたいけど、当分行けないかなあ、と生き物係さんが言う。

さて、買ってきたコードを携帯につないでみようか。、、、マイクロUSBの挿し込み口の規格が違うね。これは交換のためにまた穂高に出かけなくてはいけないね。

今度はシュークリームを食べてみよう。

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その後、なんとか24に連絡して、電波状況の出張調査をしてもらえることになったが、2週間以上先になるという。その間は(もしかしてそのあとも)自宅及び周辺ではあなたがお掛けになった番号は電源が入っていないか電波の届かない場所にいる可能性が高いです。

働かないのではない、働けないのだ

2020年9月4日 晴れ時々曇りたまに大雨 24/33℃

 ゆうべは年に数回訪れる、暑くて寝苦しい夜だった。今夜は幾分過ごしやすい。

 日中は暑い。カラカラの35℃よりシケシケの30℃がつらい。ダラダラと汗が流れるのが耐えられない。ブヨ、アブ、蚊が少なければ半袖半ズボンでNO作業するんだけど、ブヨ、アブ、蚊は大変多いのだよね。ブヨ、アブ、蚊! Joanna NEWSOM の”Peach, Plum, Pear”と通じるものがある。

 ついこの間から、廊下の壁が天井とぶつかるあたりに、狩り蜂のグループがふたつ、たかっている。ひとつはドロバチの巣のまわり、もうひとつは垂木の節のまわり。はじめはここに巣を作りに来たかと驚いたが、蜂たちはひとところでじっと動かない。女王蜂もいないようだ。

 ははあ、これはカラカラ天気続きの時に雨仕舞いを考えないで作った巣が豪雨に叩き落とされて一族離散、そのうちの一部が逃げて来たんだな、と思った。巣作り担当蜂がまじっていないから新しい巣を作る、という発想にならないのだろう。それにしては餌を探しに行くでもなし、ほとんど微動だにしない。だいたい、巣作り担当なんてあるんだろうか。働き蜂は百姓並みになんでもやるんじゃなかろうか。

 ははあ、そうか、これはよく聞く「巣の中に一割いる働かない働き蟻」の蜂バージョンだな、と思った。仲間(というか姉妹?)がせっせと稼いでくる食糧のおこぼれ(この頃はトリクルダウンというらしい)をあてにして手前は遊んで暮らしている、タダ乗り派の奴らだ。女王を先頭に一族郎党、御家再建に汗を流して(蜂が汗をかくのは見たことがないが。お尻から水滴を落とすのはよく見たり浴びたりする)いる間、雨の当たらないところで知らん顔してる不届き者たち。

 しかし、じっと動かないのだよね。働かない、というよりは働けないのではないかな。働かない働き蟻(蜂)だと?フリーライダーだと?労働者階級はあくせく働いて私たちの優雅な生活を下から支えてくれなくちゃ困る、といった高等遊民の発想じゃないか。もっと謙虚な気持ちで彼らの声を聴こう。

「働き蜂とか女王とか、人間の物差しで色分けされるのは耐えられない。わたしは働き蜂である前に一匹の蜂でありたい。一匹なのにハチ、なんちゃって」

また曰く、

「蜂は蜜のみにて生きるにあらず、いえ、私は狩り蜂ですから蜜よりイモムシの肉団子とかそういうのを普段頂いてまして、蜜ってのはその、いわゆるメタファーって言いますか、食べ物ですとかお洋服ですとか、いえ、普段はお洋服も着ませんけど、オホホホ」

 ともあれ、俺はそんな彼らの思いにそっと寄り添いたい(下手に寄り添うと刺されたりつぶしちゃったりするから)。彼らをよっく見てみろ。路地裏でバックレてるというよりは路頭に迷ってる感じじゃないか。手助けできるものならしてやりたい。俺だって、己の存在の揺らぎを彩るところの路頭に迷うバージョンのパラレルワールドはひとつふたつじゃないからね。おい、君たち、どうしたんだい、なんか欲しいのかね?

・・・無視(虫)。

今年は無かったことにしよう

2020年8月19日 晴れ 20/35℃

8月に入ってやっと収まった長梅雨。夏だ。それもすげえ夏だ。

7月の日照不足でどうなるかと思った田んぼの稲は意外に頑張った。真ん中あたりの20株くらい、黄色くなって倒れてしまったが、影響は局所的に収まっている。苗代部分は肥切れのようだ。あきたこまちの背丈が例年になく高いように見える。いいのか悪いのかわからない。

夏野菜はかろうじてキュウリ、ズッキーニのウリ科が少し食べられる。特にこぼれ種からの自生キュウリが秀逸。ジャガイモはまあまあ穫れた。異常気象にうろたえてNO作業の段取りがいろいろ間に合わない。天気のせいにしてはいけない。段取り付けられないのは運命と言って良いくらい毎度のことだ。キャベツの播種断念。7月中に播かなきゃいけなかったんだけど、どうしようもない。

しかし、降らないとなったら今度は徹底的に降らない。畑がコンクリートのように固まる。水を遣ってはいけないといわれるトマトが何株か枯れた。長雨に備えて高畝にしといたからね。梅雨後半に発芽していた人参も半分消失。枯れたのか、ウリハムシに喰われたのか。

仕方がないから畑に水を運ぶ。15~16リットルの水の入ったバケツを両手に持てば、足には90kg近い荷重がかかる。体重90kgの知人が平地を歩いていて捻挫したという話を聞いたことがあるが、実話であろう。老骨に鞭打って段差急坂を進む。こういう時、いつもジャッキーチェンの『酔拳』が頭に浮かぶ。トレーニングと思わなければやりきれない。

先日、餡入りデニッシュを食べていた生き物係さんの歯が取れた。餡入りデニッシュはとても柔らかい食べ物である。

全体的に、今年は無かったことにしたい、というのが我が家の総意である。

雨はいつまでも降り続き別れはいつでもやって来る

2020年7月8日 雨 18/25℃

降り続く雨を見ていると、このまま止まないのではないかと心配になる。ふと神のようなものに祈りたくなる。「頼むからやんでくれ!」と思うのだから祈りというより神頼みだな。

都会では、せいぜい舌打ちして悪態。地面と足の間にはアスファルトまたはコンクリート、非常にしばしば構造物。空と頭の間には排気ガス、邪気、時として構造物。住環境、労働環境によっては、頭の上にも常に構造物、という人は案外多いかもしれない。空を見るにも努力がいる。「東京に空がない」とは山暮らしをして初めて腑に落ちる。都会では神よりも悪魔と付き合いを深めざるを得ない。梅雨なんぞ悪魔にくれてやれ!

「頼むからやんでくれ!」とみんな思ってただろうし、今も思ってるだろ。

自衛隊の災害出動は頼もしいよな。戦闘装備より救援装備。着陸地点に立ってる人間を吹き飛ばしてしまうらしいオスプレイより普通のヘリコプターが必要だ。1機100億円の戦闘機100機買って(押し売られて)何がしたいんだ自民党。でも、被災地で活動するときに迷彩服はどうかと思うよ。

大雨が続くと畑仕事、特に種蒔きができない。苗の移植は無理やりやってしまおう。数年前、播いたばかりの人参が土砂降りの雨でほとんど流されて以来、ケチがついたのか悪魔が采配しているのか、人参がうまくできない。今年もすでに春播きの人参がモグラ穴と日照りで全滅している。市販の小袋用の小さい畑だったから精神的ダメージは今のところそれほどでもない。種採りした種がまだいっぱいあるし。結実して枯れた花いっぱい袋に詰めて去年の夏からずっと納屋の物干し竹に吊るされてる。種も収穫物も最後のひと手間ができないんだよな。ただ、これで発芽率落ちないなら、馬鹿丁寧に精製する必要はない説の傍証にはなる。

 

田。6/29、一番草取り終了。オンライン田植えのおかげでまあまあ真っ直ぐ。その後生き物係りさん二番草取り孤軍奮闘。スミマセン。

 

子ヤギとも、小さいヤギともいえるお二人。中世ヨーロッパには子どもはいなかった、いたのは大人と「小さな大人」だった、と阿部謹也が書いていたような気がする。この子たちも遊んでいない時は、小さいだけで完全無欠の牡ヤギである。いや、生殖器官の一部が欠けているんだった。6/30、獣医さんに出張手術していただきました。ヤギ的には「していただきました」じゃねーよ、と思っていることだろう。本当にスミマセン。

手前のミーチャは7/2、村内のもっと標高高いところにもらわれていって四郎(シロだったかな?)になった。最近写真を見せてもらったら、立派な小屋で大事にされてるみたいだった。ワンちゃんとも仲良くなれそうだね。

忘れないよ、兄弟。by ビリー(こと大岡肉髯之守)

オンライン田植え

2020年6月15日 晴れ 19/29℃

梅雨入り早々たっぷり降った2日間。明けて今日は快晴、蒸し暑さを覚悟したがさほどでもない。

梅雨入り前にギリギリ間に合った田植え。6日から始めて半日づつで9日まで。

毎年毎年、やり方を少しづつ変えて、それでも少しづつ良くならない試行錯誤の繰り返し。今年はステイホームでじっと我慢の世界人民に寄り添って、オンライン田植えに挑戦してみた。

こういう道具で田面に碁盤の目のように線を引き、交点に植えていく。

初年度はこのやり方を試して、推定280kg穫れた。工夫すればもっと穫れる!と二年目から、無代掻きにしてみたり冬水田んぼにしてみたり、植える時もロープ張って条間35cm株間28cmにしてみたり、工夫すればするほど収量は落ちて行った。

線引きをやめたのは、無代掻きだと田面が硬くてでこぼこで線が引けないのと、代掻き復活してからも条間株間を毎年少しづつ変えていたせいである。

田植えの前日、思い立って線引きの道具を作った。縦引き用と横引き用を別々にこしらえるという選択もあったが、面倒くさいのでやめた。

線引き作業は思ったより時間が掛かった。要は線を踏まなければいいのだが、歩きにくい田んぼの中で踏みどころをわきまえて移動するのは結構大変。今回、材料の都合で5本線でやったが、8本くらいでも良かったかもしれない。それでも植えるのは楽で、トータルでは田植え作業が例年より速かったように思う。サクサク♪

今日、残ってた苗代部分にも植えて田植え完了。

とりあえずオンライン報告。

はいはいで抗え資本主義その1 

2020年5月20日 曇りのち晴れ 気温不詳、昼間は意外に暑かった。ブヨ比較的少なし。蚊は多い。ブンブン。

ゆうべの大雨でさぞかしあちこちグチャグチャだろうと思いきや、昨日までの乾燥続きのお蔭で全然ヘイチャラ。しっかり地面に吸収されてる。ごぼうの種まいた夜には特にいい雨だった。ごぼう、今まで2回、播いたことあるけど、発芽率がものすごく低く、双葉以上に成長したものはゼロ。ゼロは勘弁してほしいが、オカヒジキなんか過去3回播いて発芽もゼロだ。死ぬまでにはもう一度チャレンジしてみたい。

死ぬまでになんてこともおいそれとは口に出しづらい今日この頃。死について考えもしない人の方が、死をタブー扱いするみたいだけど。考えるのがこわい?俺は怖いよ。たまに。

コロナウィルスのせいで日本でも10万人に1人くらい死んでしまうという、怖いのか怖くないのかよくわからない状況になってきた。怖くない人たちは早く元通りに働きたがっている(または働かせたがっている)。その仕事が世の中のために必要かどうかは問題にならない。職業に貴賎なし(じゃ何になら貴賎があるんだ)。およそ全ての職業は無駄であると、「パパラギ」は喝破する。

体調が悪い時は休む。休んだ人をとやかく言わない。そういう世の中にならないと、パンデミック時代に仲良くやっていくのはむずかしい。あと人口密度。あとCONTRA CAPITAL! 株屋じゃないよ!

「すみません、今日体調が悪いから休みたいんですけど、、、」
「バーロー、這ってでも来い!」

仕方ない、這ったよ。台所から這い始めたんだけど、玄関のドアを開けて道路に出るまでが一苦労だった。家の中に比べれば道の段差の方がよほどバリアフリーだね。しかし膝が痛いな。人生に於ける移動がハイハイから始まったなんて信じられない。その頃の事は覚えちゃいないんだけど。おっと靴を履き忘れた。這ってんだから靴は要らないか。衛生的にはどうなんだろ。足の指に下駄の鼻緒を挟んで歩く国民に衛生学は要らぬことぞってどこで聞いたんだっけ。

どこだっけ、マリア・ウラジミロヴナ?

あたしはここよ。

この子たちも生まれたては這ってたけど、ものの数分で歩き始めた。這っても歩いても四本足(荻原井泉水)。

つづく。

ソーシャルディスタンスの日々

2020年5月10日 曇ったり晴れたり 10/25℃

夜中に少し雨が降ったが、木の下などは濡れていない程度。蒸し暑さも感じない。虫はやや多い。ヤギにたかりに来るのだろう、すごく寒くない季節は吸血昆虫、吸血節足動物が活動する。ブヨは春先から晩秋まで活躍して鬱陶しい。目の周りに集まるので、眉間のしわが深くなる。ハイジのお爺さんが怖い顔をしているのも同じ理由だろう。テレビアニメの「アルプスの少女ハイジ」では、お爺さんは「おんじ」と呼ばれる。日本でも、分家も結婚もせずに家業を手伝う次男以下をおじ、とかおんじ、と呼ぶ風習がある、と宮本常一が書いていたような気がする。岐阜白川郷の例だったか。

子ヤギちゃんが連れてくる虫なら顔もほころぶ。

一番大きいミーチャがおっぱいをどんどん吸ってしまうので、マリアと忠相には哺乳瓶で与える。

今日も生き物係さん以外誰とも会わないソーシャルディスタンス。いつもと変わらない日々。

蝶のように舞えず、蜂のように働く。