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NO作業覚書

3/30

温湯消毒、60℃ 5分。調理用ストーブの大鍋で。塩水選は省略。黒糯は浮き籾が多かったので灰汁掬いで取る。試行錯誤(ほんとに錯誤したなあ)の末、あきたこまちに帰って来た。

そら豆の定植。玉葱の捨て苗をダメ元で植えておいたところ、猫のトイレになって実際にだめになった跡地に。

4/2

踏み込み温床作り始める。藁壁仕様。材料はほぼすべてヤギ小屋の敷料。

4/3

籾殻燻炭作り。風が強く、籾殻の頭から火が出たので慌てて消火したら、やや焼き足りなかった。

暖かい日が続きそうなので、今日からヤギたちには外で寝てもらう事にした。ので、パドック用ヤギの寝床作る。木の枝をザックリ組み合わせただけの簡便なもの。みんな喜んで体をこすりつけてた。明日の朝までもつか?そして週末の寒の戻り予報、、、

春の心はもえる

2018年3月26日(月) 1.7/25.6℃

春が年々短くなるような気がする。寒いさむいと思っていたらなんだか急に暑い。昼間は26℃だ。温度計の故障でなければ、この冬の最低気温は氷点下38.9℃だから、65℃の温度差があることになる。『イワン・デニーソヴィチの一日』に、ラーゲリでは氷点下40℃を下回ると屋外作業はなくなるという描写があった。それで、今年は寒さを理由に休むことが出来なかった。

素手で作業することが増えて、土をいじる指先がひび割れる。それに、やたらにトゲが刺さる。1㎜もない様なトゲも、刺さった場所によっては痛い。精密機械用のピンセットで抜いてみると、意外と柔らかかったりして、こんなものがどうして痛かったのか不思議になる。

具合が悪くてご飯をあんまり食べないぷんの為に缶詰の買い出しに行く。ついでに寄ったコメリでそら豆の苗が10ポット398円で売られていた。生き物係さんは安いと言うが、そんな筈はない、1ポット398円だ、村人は、レジで高いのに気づいてもそれじゃやめると言わないだろうから、そこに付け込んで儲けてんだよ、10ポット398円だったら腹切るよ、と言ったら、生き物係さんがレジで確認して、確かに10ポット398円だった。すかさず購入。もちろん腹なんぞ切らない。毒々しい種子消毒(おしなべて消毒というものが毒々しいのは何故だろう)が気になったが、NO場として売る分ではないから目を瞑ろう。とここには書いておこう。

乾燥した天気が続いて火がよく着く。枯野を見ると、ちょっと火をつけてみたくなる。実際につけてしまう人の気持ちが分かる。着火衝動を抑えながら、沢登秀信氏の『のやき』を口ずさむ。「燃えろ燃えろ燃えろ、燃えて、ひろがれよ」。これはたぶん、革命的民衆気分に溢れた歌だ。対する統治者から聞こえてくるのは、「もみ消せもみ消せ、、、」。

2018年3月22日(木)晴れ -2.5/5.8℃

いつの間にか春。になってしまったNO作業日誌。長くて寒い冬があった。まだ暖かいとは言えないけれど、心は武装解除。生き延びたという実感がある。

長い受忍の季節を乗り越えて、雪の下で芽生えていた緑、を待ってましたとむさぼるヤギの皆さん。

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ヤーは出産から13ヵ月経った今も、毎日1リットル以上のミルクをくれる。搾取してるんだけど。真冬は止めて脂肪に回してもらった方がいいかとも考えたが、毎朝パンパンに張ったおっぱいを見ると、搾ってあげなきゃかわいそうかなあ、ちょっとだけ搾ろうかなあ、けっこう出るなあ、もうちょっとだけ、ああ今日も全部搾っちゃったなあ、という感じで今日に至る。この間 ТВОРОГ (ロシアのカッテージチーズ)を作って、チーズケーキを焼いた。予想に反して全くヤギ臭くなかった。たぶん、美味しかった。

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秋口からついこの間まで、3週間周期でヤーとミミが発情を迎えて、殆ど二日二晩、野生の呼び声に応えて鳴き叫ぶ様は傍で聞いていても辛かった。ハナだけはまだ一度も発情しない。

牡ヤギのギー。

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ちょうど一年前辺りから、むやみにおしっこを顔や前脚にかけて喜んでいる。小屋の消毒消臭の為に草木灰を撒くので、その部分がひどく汚れて落ちない。時々、ヤギチーズを思い出させるすごい匂いがする。たまに散歩に来る御近所さんが必ず「ギーちゃんすごい匂いだねえ」と言うところから考えると、時々臭いのではなく、時々匂いを忘れているのであるらしい。忘却が無ければこの世はどれほど苦しみに満ちていることか。おお春よ。

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と思っていたら昨日から大雪。

朝には止んでいたけれど、この季節特有の重たい雪(カミ雪、というらしい)でヤギ女用の雨避けテントがつぶれていた。もともと折り畳み式の日よけテント(の元々のシートをヤギどもが食いちぎったり脚かけて引き裂いたりしたから厚手のシートで張り直してあった)だから耐荷重性に乏しかったのだろう、支柱が曲がって再生不可能。さあ、次の大雨までに何とかしないと。

夕方から時間もないのにナメコの駒打ちを始める。でもやっぱり時間がなくてすぐ止める。原木4本でおよそ200駒。今年はナメコ500とヒラタケ1000駒。

夜、脱水気味のぷんに点滴。もうだいぶ慣れてきたのか、激しい抵抗はない。点滴をした後、何故か必ず水を飲む。

薪が少し燃えていれば、真冬のようにオーバーパンツをはいたりダウンを着込んだりする必要はない。外気との温度差が縮まったせいか、隙間風も震え上がるほどではない。やっぱり暖かくなったんだなあ。何と言っても夜、パソコンが使えるんだから。

にーにょ、もう少し頑張れば春だったのになあ。

 

ヤギに追われて

朝は氷点下2℃。指先が凍る。

6 時半過ぎ、ヤギたちを小屋から出す。本当はもう少し早く出してやれば、朝一の大量のおしっこを外でしてもらって、掃除が少し楽になるのだが、寒いのと暗くてよく見えないのとで、ついつい遅れてしまう。この頃は草も凍っているし。

先々週の水曜日、1 日に生き物係さんが手刈りで頑張って稲刈りを終わらせてくれた。それでも11月に稲刈り、、、。10日に脱穀。これはご厚意で借りっぱなしになっているハーベスタが活躍した。推定100kg。反収にすると当地平均の半分にも満たない。労働時間は10倍ではきかないだろう。何とかしなければいけない、という気持ちと、まあこんなもんか、という気持ちが半々。日本晴だからな、と言い訳をしてみるが、品種選定を誤ったことは間違いない。だが、標高900mの日本晴はそうそうお目に掛かれないだろう。ちょっとうれしい。

うれしいのは今になって感じることで、稲刈りも脱穀も、いや、今年はあらゆる仕事が時間に追われて焦りと、少なからぬ諦めのなかで流れ過ぎて行った。時間に、というよりはヤギに追われているのだ。ヤギよ!可愛さあまって憎さ百倍、という言葉を、お前たちほど思い起こさせてくれる者はいない。

だが、憎しみはとろけるように消えてなくなる。お前たちの天才的な愛される力でもって。

日本晴の稲刈り

大雨 9/11℃

一昨日から始めた「日本晴」の稲刈り。

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手刈りですこし刈ってみたが、山側の水がはけなくてひどくぬかるむ。台風22号は逸れる、という強い信念をもって翌日の晴天に賭け、3時過ぎに早々と切り上げる。

翌土曜、朝から曇り。午前中山側を手刈り。長靴が沈むほどではない。昼にカトーさんに電話をかけ、急遽、バインダーを借りる。ああそうかいと快く貸してくれたが、あまりといえば無計画すぎる。段取りってやつが苦手で。農業者に最も必要な資質のひとつなんだけど。

バインダー、何度かぬかるみにハマったが、気を付けながら全体の七割くらい刈った。雨で中断。台風は逸れなかったようだ。

今日は朝から結構な雨。はぜ掛けした稲束にも容赦のない雨が降り注いでいることだろう、神よ。神よ、しかしどうして俺たちはいないものに呼びかけたがるんだろう。ヤギたちも放牧場のテントの下でじっと耐える。ヤギよ。ヤギ小屋の床も乾かない。

冬が来る。

 

 

稲刈りとスガレ

晴れ 14/29℃

何処にだかは判らないが祈りが通じたのか、嘘のような暖かさ。暑いと言ってもいい。空気は乾いて、汗はそれほど出ない。

今日はモチの稲刈り。

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モチはよく育ったと思っていたが、刈ってみると慎ましいくらいだった。雑草はまあまあ抑えられた。スズメノテッポウが枯れかけて硬くなり、手が切れそう。未分解の有機物がまだまだ多く、保水力は素晴らしい。歩けば足跡に水が溜まるが、溝を掘ってもなかなか流れて来ない。よけに溜まった泥をすくえば、ヤゴ、タガメ、ゲンゴロウ、アカハライモリが顔を出す。ごめんなあ!

日本晴もだいぶ熟して来た。あと10日、晴れて暖かい日が続くといいのだが。予報では週末から天気が崩れて寒いらしい。とはいえ、凶作という事はなさそうだ(希望)。この頃は希望という言葉が安くなったもんだ。右翼の希望。

 

夕方前のあれこれとせわしない時間、カトーさんがふらりと現れる。うちの庭先にできたスガレの巣を掘りに来たのだ。スガレというのは地蜂ともいわれるクロスズメバチの事で、近隣の林道入り口には「山菜、茸、スガレの採取を禁ず」というような看板が立っている(立っていたような気がする。そのうち確かめておこう)。美味いらしい。

さてカトーさん、スズメバチの巣を掘りに来たわりには意外なほど軽装、というか普段着で、道具は鎌一丁、煙幕花火3本のみ。手袋ぐれえはしておくか(おっか、と聞こえる)、と笑いながら蜂の巣の方へ悠然なのかヨロヨロなのか判然としない歩き方で近づいていく姿には、「土地の古老」といった風格がある。カトーは性ではなく名で、ローマ帝国の政治家のカトーに由来するらしい。これは大してでかくねえか知れねえな、とつぶやき、煙幕花火を無造作に巣穴に突っ込む。数分後、これまた無造作に鎌で穴の周りをザクザク掘って行く。外から帰って来た働き蜂?たちがブンブン飛び回っているのも一向、気にしない。

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掘り出した巣は直径20㎝程、6~7層。幼虫が詰まっている。カトーさん、片手に軽く載せて悠然と、またはヨロヨロと引き上げてゆく。抑えた笑顔から満足感がこぼれていた。

スガレはたぶん肉食系だろうから、もしかしたら野菜につく害虫を食べてくれてたかも知れない、と思うと少し申し訳ない気がした。今度見つけてもそっとしておこう。いや、自分で取りたくなるかも、、、。

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生で一匹食べてみたが、甘くて少し脂っぽかった。味付けによっては美味しいかもしれない。

 

遅延型冷害について

晴れ 5/22℃

雨で農休みでやれやれみたいな事を言ってたら仏の慈悲か神罰かその後雨ばっかり日差しがほとんどない恐ろしい夏を過ごした。来る日もくる日も雨。晴れてもほんの一時。稲は育たず雑草ばかり伸び放題ヤギは、ヤギは雨を嫌うそうだがうちのはよく雨に打たれながら草を食っていたなあ。霧雨の阿蘇の牧場で草を食む小さい馬の姿さながら。不快感より空腹が勝ったのだろう、不憫なことだ。

今年も猛暑の筈だった。俺の勘では。で、我が家の田んぼの、西日本の平地で広く作られている品種「日本晴」は、高温障害に苦しむ巷のコシヒカリ田を低く見て、標高900mの五里田に美しく熟す筈だった。俺の妄想では。ほんとに妄想だった。

7月初旬までは順調な生育ぶり。7月5日。

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8月10日、手前の糯は徒長気味、奥の粳「日本晴」の成長が鈍い。手前右は昨年使わなかった部分。葉色が濃い。

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記憶にある限りでは最も晴れなかった8月。蒸し暑さだけは例年以上で蚊やブヨ、アブなどの空飛ぶ吸血昆虫が大発生。

なかなか出穂しない。「田植え後から出穂期までの期間が低温で生育が遅れ、出穂・開花しても、秋冷にあって完熟することなく、未熟米に終わる―品種の選定を誤り、晩生品種であったり、遅植えしたため、出穂が遅れ登熟不良になるのも、遅延型の冷害現象である。(『米作りへの誘い』より)」 その通りだと思います。

8月20日、糯「朝紫」出穂。

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8月28日、「日本晴」、出穂。

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粳はここから伸び悩んだ。9月10日。

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9月29日。

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頼むよ「日本晴」!

明日の朝も霜注意報の麻績村にて。

NO休み

「百姓殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の三日も降ればよい」という戯言をどこぞで見聞きした覚えがあるが、そのような指摘は全くあたらない(菅)。雨を口実に仕事を休むことができなかったら、それこそ百姓は過労死してしまう。この頃連日の雨で仕事をサボりがちなおかげで、座っていられないほどの腰痛も和らぎ、紙やすりの様だった指の肌荒れもだいぶ改善した。世間とは一カ月ほども遅れて農休み。朝晩のヤギの搾乳があるから、丸一日休むという事は無いけれど。

 

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これは先週まで悪戦苦闘していた一番草取り中の田んぼ。ゴロ土にびっしりとマツバイが生え、コナギも続々登場中。とりあえず田押し車を転がしてみたが、株元に泥が寄ってマツバイの好適地になってしまった。

耕す機械がなかったから不耕起にこだわっていたが、耕してみると、稲の生長に寄与しているような気がする。寄与してくれないと困る。

明日からすぐに二番草にかからねばならないのだが、台風3号が新幹線沿いに横断するらしい。内陸型気候で雨は少ないと言っていたこの村も、この頃はゲリラ豪雨のようなこともある。玄関あたりで雨漏りするようになってから、大雨がおそろしい。

 

 

 

田植えと共謀罪、2017

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田植えが終わった。今年は記録写真が全然ない。前回の投稿から今日まで一枚も撮らなかった。

今年の田植えの概要について。

・みのる式ポット育苗。直播よりも徒長気味だが、苗取りを省略できて助かった。

・耕運機を導入(何たる堕落!寄る年波には勝てんよ)、育苗期に粗起こし。土塊をしっかり乾燥させて再度細かく耕起する予定が、大雨で中止。

・ごろんごろん土のまま入水。高低差が20cmくらいあったので、ひたすら踏みつける。耕運機で代掻きもしてみようと目論んでいたが、入口に近い部分が泥沼になってしまい、耕運機が侵入不可能で中止。絶対に沈むという確信があった訳ではないが、以前、隣の田んぼでトラクターが泥にはまって半分沈んだのを見ているので冒険できなかった。年じゃのう。いくら踏んでも粘土の塊はこなれない。入水から一週間もすると草だらけになった。マツバイは田んぼの表面を隈なく覆い尽くそうとする奴らだが、ごろ土で表面積が増えた分、いつもより総量が増えた。

・35日の3.5~4葉で植え始め。植えながら踏んだりこねたりして除草、泥均し。

例年の3倍のスピードで植えた筈だが、ヤギの世話があるぶん、一日かかりっきりにもできず、結局一週間かかった。日に日に苗が大きくなるのが分かった。

もっといろいろ反省点があった筈だが、よっぽどこたえた事じゃないと忘れちゃうね。現場に立つと思い出すんだけど。冬の間にプランを立てるとか、段取りってやつが苦手で困る。本当に困る。

*        *        *

こうしている間にも共謀罪が現実のものになりつつある。この法律がどれだけ「本当の」犯罪防止の役に立つかは知らん。捜査の対象にはならないよ、怖くないよ、と嘘臭い顔に説明してもらった「一般人」がビビッてますますいい子になるのは確実じゃろう。

だいたい「テロ等準備罪」、等ってなんじゃ?こりゃ単に「準備罪」じゃろ。実際には、準備してる、とか準備してんじゃねえのけ?とか勘繰られたら立派な捜査対象になるんじゃ。その捜査のための盗聴やら、抗議を受けた時の情報隠しにお墨付きを与える法律もこの間、着々と整えられてきたじゃろが。ま、情報隠しに関しては法律なんか持ち出すまでもなく、そんなもん知らんと居直るのがこの頃の政府の流儀みたいじゃがのう。はあそうですか、とすぐに引っ込むのも下々の流儀じゃがな。馬鹿か。

どんな批判を受けても「そういうことは一切ない」とか「批判は全くあたらない」としか答えなくなった国政のトップ。”「安倍一強」といわれる、、、”なんて文言をいやになるほどマスコミが垂れ流しておるが、誰が「安倍一強」なんぞと言っとるんじゃ。お前らが話題を捏造しとるだけじゃろが。いや、腹が立ってつい歳を取ってしまった。ゴホゴホ、ウォッホン。

*        *        *

諦めるのを、あきらめをその性とするのを待っている。ヌクヌクとした奴隷の群れになるのを。

わしゃ疲れたよ

いつの間にか50を過ぎてしまって、年寄の仲間入りをしておった。いつからか、生涯現役だの、70はまだ高齢者じゃないだの、馬鹿らしい風潮が広まっておるが、ありゃボケの一種じゃろうな。若さ、或いは年寄り加減(?)というもんは、とかく自分から見て相対的に捉えがちじゃが、ヒトの年齢にはどうしたって若い、またはどうあがいても年寄り、という絶対値があるもんじゃ。18は絶対に若い。25から35は曖昧なところじゃな。この辺じゃ昔は25になると若者組を卒業して中老と呼ばれたそうじゃ。50くらいが寿命だったり、寿命じゃなくとも戦場に引きずり出されて殺されておった頃の話じゃが。なに、敵に殺されたんじゃない。国家に殺されたんじゃよ。歴史が繰り返さないことを祈るばかりじゃ。国家に殺されると言えば原発じゃが、除染も手付かずの山が燃え続けておるの。帰還許可区域が見直しされん筈はないと思うんじゃが、さて。国家のやることじゃからのう。ともかく、50過ぎれば立派な、いや立派じゃなくてもとにかく年寄じゃよ。年金よこせ。

そういう訳でわしゃもう疲れた。「もう疲れた」後には、やめる、とか倒れる、とかいった状況が続くのが順当なんじゃが、そういうわがままも許されんからな、仕方なく今年も田んぼ仕事が始まったんじゃ。

仕方なくやる仕事は辛い。まじめにやる仕事も辛い。農業を本気でやると疲れて死んでしまうからNO業に転向したのに、うっかりすると収量アップとか失敗しないコツとは何かとか、「これならできる家庭菜園」とかにうつつを抜かしてしまう。「これならできる!」よりも「こんなんでできるの?」と思ってやった方が面白いよなあ。

とはいえ、ついまじめに水稲の種播き。

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内山さんから頂いたみのる式ポット。7,000株分、播くのは結構大変だが、一週間苗取りするのに比べれば全然ヘイチャラ。五畝7,000で足りるよな?急に不安になって来た、、、

通常はハウスで育苗するらしいが、ハウスはおろか、これを20枚近く並べられる平地が無い。一か所だけあったけどこないだ燕麦播いちゃった。それなので、種播き済んだポットを直ちに苗代に並べる。

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ふっふっふ、今年こそ見てろよ、なんてつい思ってしまう。仕方なくやっててもつい面白くなってしまう。そうでなければ本当に死んでしまう。同じ死ぬなら銃よりも鍬を握って。