晴れない7月

7月17日(水)曇り時々晴れ、夜驟雨。

玉葱やニンニクは普通、梅雨の晴れ間が2~3日続いたときに収穫するが、今年は畑で乾かす時間が取れなかった。たまに晴れ間がのぞくと驚くほど暑い。それで明日麦を刈ろうと思うと毎晩雨が降る。イネ科の雑草が勢いよく伸びる。

去年育苗大失敗のナス科の野菜たちが今年はまあまあ生育中。7月にピーマン、ナスが食べられる喜び。待ちきれなくてすごく小さいうちに取ってしまう。木を育てなきゃ、とか言いながら。トマトは育苗もしたが、4種類の自生がわんさかあったからそれも畑に移植した。今年こそ、自家野菜のガスパチョを食べられるかもしれない。願わくば暑いうちに。今のところ一日中暑い日はまだない。

田んぼ。7月1日。

田んぼ。今日。

日照不足で成長はゆっくり。稲よ、イネ科の雑草に負けずに伸びてくれ。KYOKOさま、毎日草取りありがとう。明日から俺もやるよ!たぶん。

毎日4時頃、ヤギを柵から出して繋牧でお食事。うちのヤギたちは繋牧が嫌いだ。あちこち歩き回りながらいろんな種類の草(とかチャンスがあれば果樹の枝葉や樹皮)を食べたいのだ。ヤギの飼い方について述べている多くの書物で、ヤギは繋いでおくと届く範囲の草をきれいに食べてくれる、などと書かれている。そういう状態がもし実現するならば、NO場の基準からすると、それは虐待である。パーマカルチャーとかいう、自然に優しそうな本の中でも、ヤギは除草機と思うべし、みたいなことが書いてある。ヤギ好きの人々はこれを無神経で嫌な言い方だと思うだろう(俺はそう思う)が、実際には言い得て妙なところもある。掃除機が、時に吸い込んでほしくないものをよりによって吸い込むように、ヤギも、絶対に食べて欲しくないものを素晴らしい瞬発力であっという間に食べてみせるのだ。

この間までは、繋牧の縛めから自由な2匹の子ヤギがいた。夕刻前の繋牧の時間は、畑や果樹を子ヤギから守る時間でもあった。日に日に食べられる草の種類が増えて、もう乳離れしてもいい大きさになっても、夕暮れ時にはやーのおっぱいに食らいついた。

子ヤギたちはこの写真の翌日、大町の若き林業家にもらわれて行った。それからもう2週間以上経った。