永遠の家族NO業

毎日飽きもせずNO作業。飽きるわけにもいかない。

種播きがいろいろ間に合わない。明日はもう夏至かよ。今日はトウモロコシの播種。去年、五里田の畑に作って獣にやられて全滅。全滅しても寝込むほどにはがっくりしないのが小規模栽培のいいところ。今年から国連「家族農業の10年」が始まったらしい。国連では「小農の権利宣言」というのもあったはずだが、何でも大きければいいと思っている合州国は反対、どう見ても小農の国の日本は棄権。アメリカ様には逆らえないから。

今年は裏庭畑。しばらくやぎの採草地にしてたらシロツメクサでびっしり覆われてしまった。斜面の流れ止めにはいいが、網のように張り巡らされた匍匐茎がモグラ、ネズミの巣作りにもいいようだ。根っこは直根、引っこ抜くと黄色い何かの幼虫(最近思うのは、幼虫が虫の本当の姿で、成虫は生殖のための特異形なのでは、ということ。人間に敷衍すれば、子どもの姿がもっともすぐれた状態で、大人というのは、生殖のために仕方なく存在する一時的な姿。大人以降の人間の寿命が長すぎるから、この感覚を想像するのはむつかしい)が住処にしている。こいつらは作物の双葉が頭をもたげ始めるとよってたかって食ってしまう。シロツメクサをあらかた剥がし、小型耕運機で引っ掻いてレーキでならす。ちょっと掘るとすごい粘土。百年くらい続ければ畑らしい土になるのか。百年後、ここは間違いなく山に還ってるだろう。汚染土で埋め立てられていないことを祈る。

夕方はヤギの散歩。行き会う人もなく、ただヤギ6頭、ヒト2人、ブヨ3千匹。ハッカ油スプレーを試してみたが、効くのか効かないのか判らない。横殴りの雨に差す傘みたい。あきちゃんの泣く声があきちゃんのようだ。