今はもう秋

2018年9月11日(火)

記録的記録的と、記録的に連呼された今年の暑さも、この辺りの言い慣わしどおり、お盆を過ぎたら急に朝晩涼しくなった。暑かった記憶がもう、ぼんやりとしてよく思い出せない。

春夏のNO作業についての覚え書き。

まず、冬のあいだに畑を片付けておかなかったので、春播きの畑の準備が間に合わなくてキャベツをあきらめ、レタスもうんと遅れた。そもそも冬は雪や凍土で畑の土に手が入らないから、春の下準備は晩秋に済ませておけ!

踏み込み温床の失敗。今年は藁束で側壁を作った。材料を強く踏み込むと壁が壊れるから手加減し過ぎたのだろう、発酵に必要な酸欠状態にならず、温度が上がらなかった。発酵に酸欠というのはパン酵母からの連想で、温床の場合もそうなのかは知らないが。

従って、早春の育苗、殊にナス科が大失敗。128ポット播いて、鉢上げは2株。その2株も育たなかった。鉢上げした後は気温もあったから、種の問題も大きかったかもしれない。

従って、ナス科の野菜(トマト、ナス、ピーマン)は市販の苗を買った。これが割りとうまく育ったので、自家用はなんとか間に合っている。買った苗の野菜は直売所に出すわけにいかないので、今のところ、収入ゼロ。

手無しの豆は土寄せが肝心。支柱で支えてもいいが、株数が多くなると文字通り手がまわらない。密植にした時の収量がいいか悪いかは判らないが、作業はしづらい。手が入らなくて草取りが面倒。

キュウリはまあまあ。毎年思う事、支柱は先に立てておけ!いんげんにも言える事、成長に合わせて支柱を足してゆくインプロ栽培は面白いけどとても手間が掛かる。

レタスは半日蔭。今年の日差しの強さは特殊事情だと思いたい。

春播きビートはさんざん虫にやられた。主にウリハムシとヨトウムシ。カモフラージュで、はね出しのアブラナ科の種を周りにどっさり播いてみたら、菜っ葉がどっさりできて、数回摘んで食べたけど、殆ど虫に食われた。

日照りのせいか、枝豆は殆ど分蘖なしのすっきりした姿。水を遣っちゃいかんというが、我慢にも限度がある。

人参播種、7月上旬。直後に梅雨明け、記録的な日照りに突入。発芽にも成長にも苦しんで、全体の二割も残っていない。

夏に発表された長期予報では、厳しい暑さが例年よりも長く続く筈だった。けれど、朝、ヤギの乳搾りをしながら見上げる空には鰯雲。のんびり構えていた秋播きに追われる日々。冬のヤギ小屋の準備もまだ。稲刈りに向けて田んぼ仕事も待ったなし。放牧地の自生マッシュルームをみれば山のキノコが気にかかり。きっと忘れている大事な仕事が他にもどっさりあることだろう。高地の秋は短い。

今夜ももう寒い。