2018年3月22日(木)晴れ -2.5/5.8℃

いつの間にか春。になってしまったNO作業日誌。長くて寒い冬があった。まだ暖かいとは言えないけれど、心は武装解除。生き延びたという実感がある。

長い受忍の季節を乗り越えて、雪の下で芽生えていた緑、を待ってましたとむさぼるヤギの皆さん。

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ヤーは出産から13ヵ月経った今も、毎日1リットル以上のミルクをくれる。搾取してるんだけど。真冬は止めて脂肪に回してもらった方がいいかとも考えたが、毎朝パンパンに張ったおっぱいを見ると、搾ってあげなきゃかわいそうかなあ、ちょっとだけ搾ろうかなあ、けっこう出るなあ、もうちょっとだけ、ああ今日も全部搾っちゃったなあ、という感じで今日に至る。この間 ТВОРОГ (ロシアのカッテージチーズ)を作って、チーズケーキを焼いた。予想に反して全くヤギ臭くなかった。たぶん、美味しかった。

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秋口からついこの間まで、3週間周期でヤーとミミが発情を迎えて、殆ど二日二晩、野生の呼び声に応えて鳴き叫ぶ様は傍で聞いていても辛かった。ハナだけはまだ一度も発情しない。

牡ヤギのギー。

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ちょうど一年前辺りから、むやみにおしっこを顔や前脚にかけて喜んでいる。小屋の消毒消臭の為に草木灰を撒くので、その部分がひどく汚れて落ちない。時々、ヤギチーズを思い出させるすごい匂いがする。たまに散歩に来る御近所さんが必ず「ギーちゃんすごい匂いだねえ」と言うところから考えると、時々臭いのではなく、時々匂いを忘れているのであるらしい。忘却が無ければこの世はどれほど苦しみに満ちていることか。おお春よ。

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と思っていたら昨日から大雪。

朝には止んでいたけれど、この季節特有の重たい雪(カミ雪、というらしい)でヤギ女用の雨避けテントがつぶれていた。もともと折り畳み式の日よけテント(の元々のシートをヤギどもが食いちぎったり脚かけて引き裂いたりしたから厚手のシートで張り直してあった)だから耐荷重性に乏しかったのだろう、支柱が曲がって再生不可能。さあ、次の大雨までに何とかしないと。

夕方から時間もないのにナメコの駒打ちを始める。でもやっぱり時間がなくてすぐ止める。原木4本でおよそ200駒。今年はナメコ500とヒラタケ1000駒。

夜、脱水気味のぷんに点滴。もうだいぶ慣れてきたのか、激しい抵抗はない。点滴をした後、何故か必ず水を飲む。

薪が少し燃えていれば、真冬のようにオーバーパンツをはいたりダウンを着込んだりする必要はない。外気との温度差が縮まったせいか、隙間風も震え上がるほどではない。やっぱり暖かくなったんだなあ。何と言っても夜、パソコンが使えるんだから。

にーにょ、もう少し頑張れば春だったのになあ。