遅延型冷害について

晴れ 5/22℃

雨で農休みでやれやれみたいな事を言ってたら仏の慈悲か神罰かその後雨ばっかり日差しがほとんどない恐ろしい夏を過ごした。来る日もくる日も雨。晴れてもほんの一時。稲は育たず雑草ばかり伸び放題ヤギは、ヤギは雨を嫌うそうだがうちのはよく雨に打たれながら草を食っていたなあ。霧雨の阿蘇の牧場で草を食む小さい馬の姿さながら。不快感より空腹が勝ったのだろう、不憫なことだ。

今年も猛暑の筈だった。俺の勘では。で、我が家の田んぼの、西日本の平地で広く作られている品種「日本晴」は、高温障害に苦しむ巷のコシヒカリ田を低く見て、標高900mの五里田に美しく熟す筈だった。俺の妄想では。ほんとに妄想だった。

7月初旬までは順調な生育ぶり。7月5日。

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8月10日、手前の糯は徒長気味、奥の粳「日本晴」の成長が鈍い。手前右は昨年使わなかった部分。葉色が濃い。

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記憶にある限りでは最も晴れなかった8月。蒸し暑さだけは例年以上で蚊やブヨ、アブなどの空飛ぶ吸血昆虫が大発生。

なかなか出穂しない。「田植え後から出穂期までの期間が低温で生育が遅れ、出穂・開花しても、秋冷にあって完熟することなく、未熟米に終わる―品種の選定を誤り、晩生品種であったり、遅植えしたため、出穂が遅れ登熟不良になるのも、遅延型の冷害現象である。(『米作りへの誘い』より)」 その通りだと思います。

8月20日、糯「朝紫」出穂。

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8月28日、「日本晴」、出穂。

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粳はここから伸び悩んだ。9月10日。

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9月29日。

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頼むよ「日本晴」!

明日の朝も霜注意報の麻績村にて。