2015年12月4日(金)  曇り時々雪  1/4.9 ℃

夕べの雨は夜更け過ぎに雪へと変わったのだろう、うっすらと積雪。そして一日中曇りと小雪の繰り返し。

今日は朝から生き物係さんが首都に行商の旅に出た。それで、生き物の世話がかなり大変だったのを思い出す事になった。つばい、相変わらず小食。何かこちらの窺い知れぬ事情、例えば或る種の戒律に従って半断食を行っているのかもしれない。

寒いのとだるいので朝からストーブの前から動かない。仕事をしたという言い訳の為にはね出し落花生の皮むきをする。外見ではね出したものはやはり中身もはね出しである。鶏は喜ぶだろう。

夜、つばいが鮭の無煮えるをガツガツ食べた。夕方にたっぷり食べたはずの他の5匹も寄ってきてにぎやかな食事になった。俺の分はなくなったが。

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元進駐軍の基地の辺野古移設を巡る裁判の口頭弁論が始まった。昨日はタイミングよく上京中だったので、翁長知事の意見陳述全文を掲載した東京新聞を入手できた。全ての法廷の弁論はこのようにわかりやすい言葉と内容で示されるべきだ。多少正確さを欠いた箇所もあった。「米軍基地に関してだけは、米軍施政権下と何ら変わりはありません」。これは、「米軍基地に関しては特に」の言い間違いだろう。真っ当な主張に対して安倍政権は、「政治的主張をする場所ではない」と「粛々と」言い抜けを図る。

その一方で、駐留米軍の化学薬品で汚染された牧港補給地区の一部を計画前倒しで返還する、と元祖粛々の菅官房長官が仰々しく発表して見せた。ブン獲って散々汚してポイ。日米地位協定では、返還する土地の原状回復義務はなかったように思う。「日米地位協定」などと言うと対等な国家間の取り決めのように勘違いしてしまうから、最低でも在日米軍の地位に関する合意―合意はしばしば強要されたり捏造されたりする―ぐらいに訳さねばならない。菅官房長官はその割舌の悪い記者会見の中で、「返還の具体的な目途が付いた」などという官僚的言い回しをしている。何故、具体的に決まった、と言わないのだろう。

牧港補給地区にあった倉庫群は嘉手納弾薬庫知花地区に移設される計画となっている。知花地区には「黙認耕作地」と呼ばれる土地がある。そこでは、米軍に土地を奪われた人々が、文字通り、駐留米軍基地内で軍当局に見て見ぬふりをされながらサトウキビを作ったり、牛の子取りで生計を立てている。先月6日、沖縄防衛局は彼らに、来年11月末までに立ち退くよう勧告した。「前倒し返還」と「強制立ち退き」はセットである。「強制立ち退き」は粛々と進め、「前倒し返還」(とか予算バラマキ)はデカい声と顔で吹聴する。

農民は普通、自分の仕事を何十年というタイムスパンで考えている筈だ。始まりも終わりもない、と言った方がいい。それを「来年までに出ていけ」とは。安倍政権は農業を守るんじゃなかったのかよ。

約束手形で頬を撫でられている財界の人間がこの政府を担ぐのは当たり前だが、暮らしが圧迫される一方の労働者の中にも追従組が多いらしいのが残念だ。山手線の車中で「でも、自民党以外に政権運営できないんだから、しょうがないっすよね」というサラリーマンの言葉を聞いた。サラリーマン同士の会話の定型句みたいなものなのか、本気で言ってるのか。本気でなくても、言い続けているうちに本気だと思い込んでしまう危険がある。肩を叩いてそう言ってやりたくなった。そうしなかったことを悔やむ日がいつかやってくるかもしれない。