稲刈り準備

9月28日 晴れ 12-28℃

秋のお彼岸を過ぎると寒暖の差が大きくなってくる。昼暑く夜寒いのは、植物のデンプンの蓄積に有利だということだ。消失する前のブログに出典をあげた記憶があるが、ちょっと思い出せない。中谷博士だったかな?グーグルで検索したら雪の結晶で有名な人だ。覚え違いのようですね。でもなんでこの名前が浮かんだんだろう。書名は、栽培植物と、、、検索すると、『栽培植物と農耕の起源』と出る(これだ。グーグルすごいけど、サーバーが増えすぎて実力以上の環境負荷を生んでいるという指摘をいつだったか読んだ記憶がある。今はその記事を検索するのはやめておこう)。著者は中尾佐助博士。「中」しか合ってない。その中のジャガイモの話、ヨーロッパや北海道などの高緯度地帯がジャガイモ栽培に有利な理由に、夏の日照時間が長いことが挙げられている。、、、でも、寒暖の差の話があったかどうか、自信がなくなってきた。『米づくりへの誘い』にあった話だったかな。要は、夜気温が下がると植物が無駄な呼吸を減らしてそのぶん、エネルギーがデンプンとして子実に蓄えられるという話だ。

ほとんど稲刈りの終わった筑北盆地の中で、ゴルジNO場とたきちゃん自然農園の田んぼでは、未だコウベを垂れきらない稲が、すっきりとした姿を秋風に委ねている。田植えが世間より一ヶ月遅いから当然そうなる。

9月9日のゴルジNO場の(借りている)田んぼ。冬期湛水、不耕起、もちろん無農薬。

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26日。

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9日の時点では青立ちのおそれもあった最前列の株も、だいたい傾いてきた。もうちょっと水があってもいい気がするが、ぬかるむ所の株が元気ないので、もう水は止めて自然に土が乾くのを待つことにする。

稲刈り前には表面が渇き気味がいいので、排水促進の為によけの泥上げをする。カエルや赤腹イモリがわんさか出てくる。とりあえず泥だけ上げて、水は抜かないでおくことにした。

直売所の裏で

9月27日 晴れ 気温12-25℃

雨が降らないのでキノコも出ない。上京中の水曜日に降ったと聞いて山の様子が気になって仕方がなかったが、落ち葉を湿らす程度で下の地面はカラカラに乾いている。水を撒いてみようかと思うくらいだ。今日、少し離れた地区で山火事発生、消防団に出動命令が出ていた。たくさん水を撒いただろうか。

午前中、まんだらの庄に出荷、八町、聖護院の間引き菜、チャード、ルッコラ、トマト。先日のトマトフルーツピーマンもそうだが、変わった野菜はあまり売れない。販売員の方から説明やレシピを付けたほうがよいとのアドバイスを受ける。

午後、たきちゃん自然農園で作業。栗が見やすいように草刈りしていたら周辺視野にいた筈の滝ちゃんがいない。山の中に消えてしまった。慌てて後を追うと、なだらかな高台の縁に立って、ふもとの方を眺めていた。その姿から、自由、という想念を強く感じた。慌てて追いついてから一人の時間を邪魔したかと思って少し離れていると、滝ちゃんは目の前の木を指差して、「ほら、あけび」と言った。薄紫のあけびの実がいっぱいぶらさがっていた。

あけびと庭先のカラタチの実(その、柚子のような実のなる木の名前を聞いたとき、滝ちゃんは即座にカラタチ、と教えてくれた)を出荷する。3時過ぎだったが、午前中に持ってこなくちゃ売れないよ、と指導される。5個350円で売る予定のあけびが150円になってしまった。150円でいいね、と念押しされながら滝ちゃんは、さみしそうにうんうんと頷いた。

俺たちは金に関わるときさみしい。

2014/09/21

晴れ。 気温 8-25.9℃

カトーさんの田んぼの稲刈り手伝い。うちの温度計は最高25.9℃だが、標高200mほど低いそこの田んぼは、ぐったりするほど暑かった。体感30℃くらい。でも日陰はとっても涼しい。どこの田んぼも、昨年より稲穂がやや控えめ。

いつまでも青いままだったアロイトマト、このところ急速に色付いてきた。成熟期間が長かったせいか、皮は少し厚め。味は、代表的なトマト、桃太郎から青臭さを取ったような感じ。チーズトーストにのせて食べたらうまかった。ピザ向きかも。真夏に食べたかった。

昨日、筑北村の直売所「まんだらの庄」に出荷登録を済ませた。いいタイミングで夏野菜の旬が揃った、と思ったらキュウリが脱落の気配。登録手数料分は回収しないといけない。出荷の包装資材も用意しないと。

NO業もいろいろむつかしい。

脱力の力

脱力しよう。肩の力を抜いて、軽々と鍬を振るおう。大きな石とは闘うのではなく戯れよう。動かせない石があるおかげで、別の形が見えてくることもある。